北寄りの風が時々強めに吹いている曇り空の東工大グランド。時刻は12時半頃。スタッフによるOB,OG,父母会の応援席の設営も終わり選手たちはユニフォームに着替えて続々とグランドに姿を現しています。
その選手たちの体調面を支えているがAT(トレーナー)で28期の前田さんを中心とした5名の女子部員です。具体的にはアメフトでは「ケガは治療より予防」といった考え方から、試合前には必ずケガのしやすい膝や足首などを専用のラッピングとテープで固定します。この日も29期の藤崎さんたちが選手一人一人に気を配りしっかりとテーピングを施してグランドに送り出していました。
応援席の横では、コーチ陣が全員集合して円陣を組み藤田監督の元、中村HCを中心に松本コーチ、山下コーチ、OBの各コーチが横浜国大戦の基本的な方針の確認を行っています。
フィールドに目を移すと選手たちがウォームアップを開始し、1列6人ぐらいが「ピィ!」という笛の合図で次々とダッシュをしています。その笛の合図や練習時間の管理などグランド全般の運営をしているのが、28期の植草さん率いるGrMG(グランド・マネジャー)役割です。応援席の前では、28期の石川くんたちがビデオ撮影のための三脚を調整したり、
29期の白木さんも試合前の準備でサイドラインと部室を何度も行ったり来たり、呼び止められては打ち合わせと、走り回っている光景も見受けられます。
ここで目を引くのは、サイドライン中央付近で、ウォームアップしている先輩たちに向かって声を出している白のTシャツと紺のハーフパンツ姿の新入部員35名です。先輩たちが、各ポジションの練習に移り新入部員の各人もあらかじめ決められたポジション練習の後方に整列してその動きを真剣に観ています。前回試合の東洋大戦の時と違ってアメフト部員になるんだとの決意が伝わってきます。
試合時間が近づくにつれて、スタッフ達もあわただしく動き回っていて、28期の児玉さんがボスを務めるAS(アナライザー)は、29期の有馬さんが新入部員にデーターの記入方法を指導していて、新入部員とはいえ既にASの一役を担っています。また男子部員はヘッドセットの調整や分析の為のパソコンの設置などで櫓の昇降を繰り返して、試合の準備をしています。
東工大バッファローズは、100名程の陣容となり新入部員の成長と共に確実に力をつけていき秋のリーグ戦には必ずいい結果を出すことは間違いありません。今年は非常に楽しみなシーズンになる事でしょう。
いよいよ試合開始で両校のキャプテンがフィールド中央に集り、審判による紹介に続きお互いに挨拶の後、コイントスで東工大はレシーブを選択し、横浜国大のキックオフで試合開始です。(14:00)
第1Q
東工大のリターンは28ヤードラインまで返し攻撃開始です。QB先発は#4池田くんでFBダイブ、アウトサイドショートパスなどで1stダウン更新し、さらにQBキープで42
ヤードラインまで前進しますが、次のシリーズは横浜国大のディフェンスに阻まれてパントです。
横浜国大は、25ヤードラインから攻撃開始です。BIG8の上位チームらしくオフェンスラインの動きもよく中央ダイブで1stダウンを獲得し、早いタイミングのショートパスで敵陣35ヤードラインまで攻め込みますが、、東工大のDB陣のパスカットなどで4thダウン1ヤード。横浜国大はパントを選択します。このパントは、なんとゴール前1ヤードラインで止まります。
東工大オフェンスは、自陣1ヤードラインという厳しい状況からの攻撃開始です。
最悪のセーフティは逃れたものの1stダウン更新できず、自陣6ヤードラインからパントで陣地を挽回します。しかしこのパントは自陣35ヤードラインでリターナーの胸に収まり、横浜国大キッキングチームの好ブロックでエンドゾーン左隅に走り込みパントリターンタッチダウンです。
PATも成功して
東工大 0-7 横浜国大    となります。
(*当日は、時計が故障の為、経過時間は省略とさせていただきます。)
横浜国大のキックで、東工大は24ヤードライン攻撃開始でQBランなどで前進しますが
4thダウン1ヤードの場面で横浜国大のイリガルシフト(フィールドに12人)の反則で1stダウンを獲得し、自陣39ヤードラインまで前進します。ここで第1Q終了です。
第2Q
自陣39ヤードラインからの攻撃は、QBランやショートパスを繋げて50ヤードラインまで前進しますが、オフェンスによるホールディングの反則(15ヤード罰退)などで4thダウン15ヤードでパントです。
自陣28ヤードラインからの横浜国大の攻撃は、早いタイミングのショートパスを左右に投げ分けて50ヤードラインまで前進しますが、東工大ディフェンスもしっかりと対応し、またランプレーも止めます。次のスクリーンプレーで横浜国大にホールディングの反則(15ヤード罰退)があり4thダウン5ヤードで、パントです。
東工大は、15ヤードラインから33ヤードラインまで返し攻撃開始です。2ndダウン8ヤードの場面でミドルパスを投げますが、横浜国大のDBにインターセプトされ19ヤードラインまでかえされます。
攻守交代で、横浜国大は、パスでタッチダウンを狙ってきますが、東工大のDB陣もエンドゾーン内でパスカットなど、よく反応してタッチダウンを阻止します。4thダウンの場面でFGを選択し、キック成功で
東工大0 — 10 横浜国大   とします。
横浜国大のキックで試合開始で、東工大は30ヤードラインからの攻撃は、ダイブプレーやQBキープ、相手のパーソナルファウルなどで敵陣49ヤードラインまで前進しますが、横浜国大のディフェンスの壁を突き崩せずパントです。東工大オフェンスラインもあたりが強くなっていることは間違いなく、ダイブプレーのタイミングも早くなっていますが、あと一歩足りず4ヤードゲインしたいところ2ヤードで止まっているといった感じです。
横浜国大は自陣7ヤードラインからの攻撃で前半の残り時間を考慮して、パスを中心としたプレーを展開しますが、東工大DB陣もよく反応して、パスを通させません。しかしスクリーンパスで裏をかかれてロングゲインを許し敵陣19ヤードラインまで攻め込まれます。次のパスプレーでエンドゾーンに投げ込みますが、東工大DB#7松木くんがパスカット!! タッチダウンを食い止めます。
横浜国大は4thダウン5ヤード、残り時間4秒でFGをねらいますが、ポールの左側に外して失敗。ここで前半終了です。
東工大0  –  10 横浜国大   (前半)
第3 Q
東工大のキックで横浜国大は、39ヤードラインまでリターンして攻撃開始です。ミドルパスで50ヤードラインまで前進しますが、スナップミスがあり後退して攻めきれず結局は4thダウンでパントです。
東工大は、10ヤードラインからの攻撃となり、ダイブプレーで2ヤードゲイン。次のQB#4池田くんのQBランは、左オフガード付近を突き、オフェンスラインの好ブロックでディフェンスラインをすり抜け、ダウンフィールドブロックを利用して右側にカットバックしラインバッカーをかわし、更にセーフティを突き放してエンドゾーンに走り込み80ヤードほどの見事な独走タッチダウン!!です。
PATも成功で
東工大 7 – 10 横浜国大 となります。
東工大のキックで試合再開で横浜国大は17ヤードラインからの攻撃で、32ヤードラインまで前進しますが、東工大ディフェンスにラン、パスともに止められてパントです。
東工大も30ヤードラインからの攻撃ですが、ファウルなどで決め手を欠いて4thダウンタウンロングでパントです。再び横浜国大が自陣17ヤードラインから攻撃です。
ここで第3Q終了です。
第4Q
自陣17ヤードラインからの横浜国大のオフェンスに対して東工大はQBへのチャージを
かけ、結果としてパス失敗が続きパントに追い込みます。
自陣45ヤードラインから攻撃権を得た東工大は、QB#6中條くんに交代し、ミドルパスを次々と決めて敵陣34ヤードラインまで前進しますが、4thダウン1ヤードのギャンブルが失敗して横浜国大に攻撃権を渡します。ピンチを凌いだ横浜国大は、立て続けにロングパスを決めて敵陣5ヤードラインまで前進します。
東工大ディフェンスもパスカットなどでなんとかタッチダウンを阻止します。横浜国大は、4thダウンでFGを選択し、蹴ったボールは、ポールの真中を通り成功で、
東工大7 – 13 横浜国大 です。(残り時間 5分35秒)
横浜国大のキックで試合再開で、東工大は自陣37ヤードラインまでリターンします。残り時間との闘いでもあり、引き続きQBは、#6中條くんです。QBキープで1stダウンを獲得しますが、次のシリーズではパスが成功せず4thダウン10ヤードでギャンブル。10ヤードフックのパスが成功して1stダウン獲得し、次のプレーも5ヤードのアウトサイドパスが成功して、時間を止めながら敵陣40ヤードラインまで前進します。
ここで横浜国大の裏をかき左スクリーンパスで1stダウン獲得です。しかし残り時間は1分ほど。次のシリーズはパスが成功せず4thダウン8ヤードでもちろんギャンブルです。
#6中條くんのQBランで1stダウン更新し敵陣21ヤードラインまで前進します。ここでベンチからの指示でタイムアウト、時間をとめます。残り時間17秒。タッチダウンとPAT成功で逆転の場面です。
試合再開でQB#6中條くんのエンドゾーンへのパスは、惜しくもインコンプリート。次のミドルパスも横浜国大のDBに阻まれて、またもやインコンプリート。ここで無情にもタイムアップの笛。試合終了です。
結果は、 東工大7 – 13 横浜国大 です。
東工大としては、オフェンスラインがケガで少ない中思うようにゲインができず苦しい展開で、あと一歩が足りず残念な結果となりました。しかしディフェンスは、格上の横浜国大を相手にして、1タッチダウン、2FGの1ポゼッション差で大健闘でした。特に、DB陣は、エンドゾーン内のパスカットなど要所で相手の攻撃を阻止していて見事な活躍でした。またLB陣は、30期が中心となって頑張っていて今後の成長が期待されます。DLもケガの選手がいて復帰後の活躍が楽しみです。新入部員の選手及びスタッフの日々の成長も楽しみの一つであります。
今回の試合においては、格上のチームに東工大の存在感を印象付けたことは間違いないでしょう。次回の試合も格上の駒澤大です。どんな展開になるのか非常に楽しみです。

以上
(あとがき)
試合後の懇親会では、現役選手の父母の方はもちろんの事、31期の父母の方々も多数
参加して頂き、今後の東工大バッファローズの発展の話題で大いに盛り上がりました。
以上

2017 5.14
東工大グランド・懇親会12:20~18:30
29期 北川 邦弘 (北川 涼太の父)